そーっとローファーを脱いで、揃えた。


碧くんの部屋は2階。

あたしは階段をのぼる。
気づかれないように。



そして一気にバーンとドアを開けた。





「えっ!」

「いっちゃん…っ!」





頭の中が真っ白になり

理解するのに数秒かかった。



だってベッドの上に


りんごに覆いかぶさる碧くんと、碧くんの背中に腕をまわしているりんご。






「…なにしてんの」


あたしのいつもののんびりとした口調は変わっていた。