３年のキャプテンは非常に変わった雰囲気を醸し出していた｡


雨が降った後のグラウンドで休憩中､彼は何やら必死で何かを作っていた｡


『マネージャー､ちょっと来て。』


ゴール裏のいつもの場所でリフティングの練習をしていたがすぐに先輩のもとへ走っていった｡


『どうしたんですか？ケガですか！？』


あまり部員と会話する事がない日々を送っていた為､呼ばれる事に慣れていなかった｡


だからなおさら何かあったのかと不安になった｡





『マネージャー見てみて､ハンバーグ｡』



『……｡えっ？？』


『うまそうじゃね？』


『……はぁ｡』


ぁたしの心配を返してくれ。


心から思った｡


とまぁ､そんな茶目っ気たっぷりな人｡