「あんたは倒れたのよ。
 食事も取らないし睡眠も取らないから…
 疲労が溜まってるんだってさ。」


お姉ちゃんが怖い顔で言った。

このときあたしは自分のしていた事の愚かさを初めて実感した。


「ごめん……」

あたしには謝ることしか出来なかった。

何回も何回も謝った。


「もういいわよ。」

お姉ちゃんはムスッとした顔であたしのでこを叩いた。


「痛い……」

でこを抑えながら言ったあたし。

それを指さしながら笑ってるお姉ちゃん。


ごめんねお姉ちゃん…

心の中で謝ったあたしにお姉ちゃんは気付いたみたい。


「謝んなって!」

だってさ。

んで変なダンスを踊り出した。

人から見たら怪しいよ…

でもこんな阿保なお姉ちゃんを尊敬してる。

そんなあたしってどうよ??

一人の世界に入っていたあたしは呆れた顔をしてお姉ちゃんを見ていたらしい。


『何よ〜』

お姉ちゃんはそう言いながらあたしの頬を横に引っ張る。


そしてお姉ちゃんとあたしは顔を見合わせて笑ったの。


今日初めてお姉ちゃんが本当の笑顔を見せてくれた。