夏休み明け9月―…

『おはよ』

思い切って挨拶した。

『…はよ』

そう言うと席を立ってどこかに行ってしまった。
何だか気まずい…。

席に座り真白君に話しかけた。

『真白君、夏休み前本の話してたでしょ?いくつか持ってきたんだ~』

バックから取り出して机の上に置いた。

『これは読んだことないね』

『でしょ~!!あたしの隠れオススメなんだ~』

『借りるよ。ありがとう』

『どういたしまして』

『君も借りるかい?』

『いいの?』

『たくさんあるから自分で好きなのを選ぶといい。そのかわり僕の家に来なくちゃいけなくなるけど』

『わかった。じゃあ今日寄らせてもらうね』

『わかった』

チャイムと同時にタケルが戻ってきてその後担任が入ってきた。