「ん~。あたし、この人!」
私が、愛チンよりも、遊ぶ人を選ぶなんて。
いつもは、愛チンが先なのに。
「えぇ!?早い!どれどれ?見せなさい。」
お母さんかよ。
「いいよ?」
私は、愛チンに、ケータイの画像を見せる。
「おぉ!かっこいいなぁ!」
愛チンは、口をとがらせて、私に訴える。
「へへ、いーだろ」
私は、自慢げに、胸を張り、愛チンを
オチョクル。
「ずるいぃ!」
「しょうがない、探してあげよう!」
「お願いします、師匠!」
私は、カチカチケータイのボタンを押して、押して
10分後。
「この、人はどうだ!?」
私が、声を上げた。
結構イケメンだと思うよ?
私はね?
「おぉ!イケメン!金も持ってそうだ~!」
愛チンは、私の、ケータイの画面を見ながら言った。
「さすが師匠!」
「そうでしょ~。」
私たちは、選んだ人からのメールを待っていた。
その時。
ーブブブブ!
ケータイが鳴った。
さぁどっちだ!?
「実理だ~」
私だった。
「早いよぉ~いいなぁ~」
愛チン・・・。
顔、顔やバイよ・・・。
なんて、言えませんよ・・・。
「言って来るね!」
私は、愛チンに、思いっきり手を振って
走りながら、待ち合わせの場所まで、走った。
そして・・・。
「はぁはぁ着いた。」
久々に、走ったから、疲れたな。
ていうか、ここで、会ってるんだよね?
そして、10分たって・・・。
「来ないけど・・・。会ってるよね?」
ードン!
「ったぁ」
「あ、すみません、大丈夫ですか?」
私は、男の人とぶつかった。
男の人は、手を差し伸べてくれた。
私は、その手を使って、立ち上がった。
「本当に、すいません。」
「ははは、大丈夫ですよ」
顔を、上げると・・・。
「飛鳥さんですか?」
いや、根拠は、ないけど・・・。
顔すっげー似てるし・・・。
「はい、じゃぁ、実理さん?」
うっそ!飛鳥だったの!!
つぅかさ、たとえ出会い系サイトで、出会ったからって
いってもさ・・・。
ベタだよね。この出会いは・・・。
「さん付けしなくていいよ」
だってね?
今日1日一緒にいるわけだし・・。
「あ、うん!実理でいいの?」
「うん、あたしも、飛鳥でいい?」
「いいよ」