「な、何が?」
「この前、遊んでやった奴!」
愛チンは、「やった奴」
を、強調していった。
「なんで?」
愛チンの顔を覗き込む。
「「これかってぇ~」って言ったら。どうしたと思う?
そいつ!」
「(シらんは!)」
あたしの言葉を、さえぎって。
「買ってくんなかったんだよぉ」
愛チンが。怒った!?
のかな?
「へぇぇ。」
そっけなく答えると、愛チンは、掴んでた私の腕を、
上下に、ぶんぶんふる。
「ちょっと~話聞いてんの!?」
「き、聞いてるよ。落ち着こう。ね?ソレ何円なの?」
「3000円」
3000円か~そっか~
って言うか、それ、
「安!?」
驚き~!
愛チンは、男は、金&ルックスが、良くなきゃダメ!
な人なのに・・・。
「外れたはぁ!」
しょぼくれて、愛チンが言った。
私は、大笑い。
「笑うなぁ~」
とか言いながら、愛チンも笑ってますけどぉ!?
ま、いっか。
「ねぇ、実理~」
「ん?」
愛チンなんを言い出す!?
「サボって、遊ぼうよ!」
あ、そっち。
「いいけど?」
「じゃぁ、決定ねぇ」
愛チンと、私は、かばんを持って外に出た。

ーこれから会う人に。
まさか、私が、大大大恋愛するなんて。
思っても見なかった・・・。