キーンコーンカーンコーン……。

「さてと。寝れなかったけどいいや。」
「…………。」
「また会う日まで。じゃぁな少女A。」
「…………?」

俺はそいつを『少女A』と勝手に名付けてその場を去った。
そいつ−少女Aは首を傾げながら俺を見ていた。
当たり前だよな。
もう会うこともないし。
お互い、知らない方がいいのかも。

そんな事を考えながら、俺は教室に帰った。



俺と人間不信女
始まると思わなかった。
これで終わりだと。
違った。
これが始まりだったんだな。