――次の日。


私は悠太に謝るため、悠太の家の前来ていた。

インターホンを押すと、中から悠太が出てきた。

「どうした?」

(いきなり出てこないでよっ!心の準備がまだ出来てないのに〜っ)

「あ、否、その……」

「?」

「昨日はごめんっ!」

「別にいい。俺も言い過ぎた。良かったら入って」

「うん」


私は久しぶりに、悠太の家に入った。


「わぁー、結構変わってるねぇ」

「最後、いつ来たと思ってんの?」

「えーっと、中1の時くらいだった気が……」

「正解。だから変わってんのは当たり前だ。はい、これが鈴の」

悠太が渡してきたのは、ココアだ。

「うん、ありがとう」

「鈴って昔っからココア好きだよな」

「ははは、うん」

というか、悠太が入れてくれるココアが好きなんだよね。
でもこんなこと、悠太の前で言う気はないけど。


「美味しいねっ」

「ああ、そうだな」