「えっ、鈴。これどういう事なの?」

美鈴は興奮したように、そう言ってくる。

私は何をどう言えばいいのか分からず、黙っていた。


「女だけでライブハウスに来るなっ」

「何で?」

「ライブが終わった後ってのは、皆が興奮しているんだ!もし変な男にでも連れ去られたら、どうするんだっ?!」

カチンっときた私は、いつの間にか怒鳴っていた。

「何で悠太にそこまで怒られなくちゃ、いけないわけ?ライブに来るが来なかろうが、私の勝手でしょっ?」

「俺は鈴を心配してだな……はぁ、もういいっ。勝手にしろっ!」

そういうと、悠太は楽屋を出ていった。


何なのよっ、何なのよっ!

悠太のくせにっ!