「はぁ~授業めんど」





教室に入りイスに座るなり真由がだるそうに言った。





「ほんとだよねー」



私も真由に続ける








バシッ







痛っ。


誰かに頭を叩かれた




まぁ、相手はだいたい予想つく




「朝からそんな顔してっとますますブスになんぞ。」





「はい出た、毎朝恒例~」

私の前に座ってる真由がまるで他人事のように言う。






「だから叩くなって何回言えばわかるの!?」


「え、100回ぐらい~?」



コイツは中村雄斗。



幼なじみ。




いつも私のことからかったり今みたいに叩いてくる。



まぁでも根は…いいヤツ


こんなこと本人には口がさけても言えないけどね。





「あんたたちもよく飽きないね~」




真由が腕を組んで私と雄斗に言う





「コイツ、からかいがいあるしさ。」





雄斗が私の頭をくしゃくしゃしながら言った





「子ども扱いしないで!」


私は雄斗の手をよけた




「なに~?照れてんの~?」




「バカじゃないの」


そんなやりとりを見て真由は笑ってる。





これがいつもの光景



普通の高校生のやりとり



そう、私は普通の平凡な高校生






あんなことになるまでは…