「で、なる気になった?俺の女に」



王子は壁に両手をついて私が逃げられないようにした。


そして顔を近づけてきた。



「な、なる訳ないでしょ…っ!」




と強気で言ったものの内心はかなり心臓バクバクで…。



間近で見るとほんとに整った顔をしてるのがよくわかる。


この顔でいったい今まで何人の女の子を落としてきたんだろ…。




「お前…俺に惚れた?」




へっ…?



私がボーッと考えていたら王子がフッと笑ながら言ってきた。




「な、な訳ないでしょ!」



「顔に書いてあるけど?俺が好きって。」





「あんたなんか好きじゃ…んっ」




顎を持ち上げられ強引にキスされた。



「んっ…ちょっ…と…んっ」



私が必死に抵抗しても王子はビクともしない。



だけどこの強引なキスを少しだけいいなぁなんて思ってた。