好きな人はもちろんいた。 同じクラスで春からは 同じ高校に通う、祐輔。 バスケが大好きで 高校に入ったらバスケ部に入る! と意気込む元気で天然な 彼が好きだった。 告白も一応した。 もちろんダメだったけど…。 でもまだ大好きなんだ。 「ユウ!!」 あたしが祐輔を呼ぶと 「何?」 いつものように振り向いてくれる。 「高校でもよろしくねっ」 そういって あたしは家に帰り着いたんだ。