「美城さん」


村上が去った為、人が集まる筈が
その声で辺りの人々は一歩下がった



「僕も実行委員に入ったんだけど
……わかるかな??」


美城は黒板を見ると
昨晩作ったという紙を見て確認し
男の方を見た


「学級委員の田中君??」

「そう、田中智人
よろしくお願いします」




――俺はこの男を好きになれなかった