「私、生まれて初めてよ 名前を一度で覚えて貰えないなんて」 転入生は目を見開いたかと思うと 一瞬、悲しそうに視線を落とし 再びこちらを睨んだ 「大体、貴方私の自己紹介聞いてた?? まさかその時、 既に寝てたわけじゃないんでしょ」 起きてはいた ただ名前はいまいち覚えていない 「信じられないわ」 転入生は更に目を細めこちらを睨んだ