優等生☆優ちゃん!!!




転入生は橋本に
猫被った笑顔を見せると
黒板に向き直った



「おい」

声を掛けたが返事は来ない


「おいって」

「聞こえないわ」

「聞こえてんだろ」

「……私は『おい』じゃないもの」



黒板を見つめたまま
転入生は口を開いた


「…ウゼ」

「貴方、何でもウザがるのね
その癖治さないと友達いなくなるわよ」

「いなくなって困る程
有難い友達なんかいねぇよ」


転入生は筆記具を置き
今度はこちらに向き直った