優等生☆優ちゃん!!!




このキツい性格を知れば
二度と人だかりは出来ない筈だ


「食べたの??
前の男子にあげたのかと思ってたわ」

「……じゃぁ、訊くなよ」


転入生は荷物を探り始めた

「美味しかったでしょ??
やっぱりイチゴね」

「……甘過ぎ、虫歯になる」

「何よ、素直にお礼言えないの」

「は??元々お前のお礼だろ」


あのイチゴ味の飴は
恐ろしい程に甘く
今にも歯が溶けだしそうだった


「ねぇ、これ前の人にあげて頂戴」

転入生は
机に付けていた顔の前に
手を伸ばした


「橋本に??」

「えぇ、欲しいんでしょ??」

「……わかった」


転入生の手にはあの飴が握られていた


それを受け取ると
同時に橋本は振り返って
転入生に笑顔を見せると
手の中の飴を掻っ払った