優等生☆優ちゃん!!!




――終業の鐘が鳴った


鳴るや否や
転入生には男女問わず
クラスメートが

それに紛れて
他のクラスの奴が群がった



騒がしくなる寸前で席を立ち
嶋田の席の前に来た


「櫻庭、私って空気読めてない??」

「気にすんな」

「え、読めてないのー」


嶋田を励ます方法なんてわからない

「転入生と友達になるんだろ」

話題を変えるので精一杯


「そうなんだけどさ
なんかもう沢山いるっぽい」

振り返ると群衆の中で
眩しい笑顔を見せる
転入生の姿が目に入った



「櫻庭さ、話通しといてよ」

「……え」

「昼休みに私が学校案内するから」


そうこうしてるうちに
始業の鐘が鳴った