手を広げると飴を握った手が乗った 「借りるわよ」 再び廊下の方に顔を向け 頭を腕にうずめた 「…ぉぃ」 今度は前から声がした 「おいって」 一旦無視すると 揺さぶってきたため 渋々頭を上げた 「飴くれよ」 「は……??」