「嶋田さん、空気読めてないねー」 「恥ずかしー」 「ジョークだっつーの」 静まった中で 数人の女子が声を上げた ――女子は嫌いだ 平気であんなことを言う 嶋田は俯いて着席した 「そうね、貴女の言う通りだわ あまりにも時期が半端ね」 転入生は手を顎に沿えて言った 「仕方ないわ、先生 学級委員にならなれますか??」 振り返った先の先生は 眉間にシワを寄せ 顔をしかめるばかりだった