音がなりやんでもしばらくは 放心状態でそこら辺にあった椅子に腰を下ろした 徐々に回復してきた思考回路で こいつの音を聴いたのは間違いだったと思った あまりにもストレートに自分の感情を伝えてくるその音に 自分の音との違いをはっきりと知らしめされた 自分の音が虚しすぎることを 同じ楽器から聴こえてくる音で 実感させられた 「・・・びっくりしたわ。あんさん、ものすごく音楽好っきやな」 それはあまりにも意外な言葉だった _