『圭介クン。』
「だって……ククッ」
『だってじゃない。』
笑いが漏れてますよ。
「え、なにがですか??」
困惑顔で男2人を見比べる白井弟をみて、
本格的に笑いだす圭介クンと白井兄。
白井弟は何がなんだかわかってないみたい。
『よーく聞きなさい。
この2人が言ってることは、嘘。
あたしが付き合ってんのは、あんたもこないだ会った、怖い感じの兄ちゃん。』
「凌斗先輩な。」
「凌斗先輩がいる限り、なかなかこいつに手ェだせねーよ。
オレ、前にガチで殺されるかと思ったもん。」
……そんなこともありましたね。

