いじめられッ子には救済を。


『圭介クン!!
あたし、体調不良!!』


教室のなかに叫ぶあたし。



「そー言うことは少しくらい具合悪そうに言え!」


『あー、具合悪すぎて倒れそうだー。』

もー、死ぬー。



「……はいはい。
わかったから、静かに保健室へ向かいなさい。」


『はーい!!』


「はい。良いお返事ですね。」



呆れる圭介クンを置いて、白井兄の背中を追いかけた。



小刻みに震えているように見えるのは、気のせいじゃないだろう。



……こいつ、笑ってやがる。