――― 「のーぞーみー」 『あ、良いとこ取り男。 おはよ。』 良いとこ取り男が眠そうな目を細める。 「はァ?!何だそれ?? 昨日あのあと大変だったんだぞ??」 『昨日?? なんの話ー??』 「彼方だよ、かーなーたー!!」 わーわーなんか言ってますが、聞く気はさらさらありません。 「希美先輩!!」 急に教室のドアが開いたと思ったら、、噂をすればなんとやら。 白井弟があたしの名前を叫んでる。 なんだよみんなして。 騒々しいなー。