――― 『それじゃ、凌ちゃんサン、いきましょか。』 凌ちゃんサン帰宅です。 「ん。希美のご両親いい人たちだな。」 『それ、本人たちには言わないでね。 調子のるから(笑』 「はいはい。 あ、ここでいいよ。」 凌ちゃんサンのお見送りでエレベーターの前まで来た。 『いんや、下まで行く。』 なんでかって? 後ろからパパンの視線を感じるから。 「別にいいのに。」 『あたしが行きたいからいいの。』 エレベーターに乗り込んだ。