「え、違……」 凌ちゃんサンの反論は聞かずにお家に帰ることにした。 家に着いて、落ち着いて、考える。 凌ちゃんサンってそんな人?? あんな、あたしが来る可能性が高い場所に浮気相手を連れてくるようなヘマする?? 頭のいい凌ちゃんサンなら、あたしに隠すことくらい容易いはず。 まして目撃されるなんてあり得ない。 だって、あの凌ちゃんサンだよ?? たぶんちょっと待ってれば、焦った顔した凌ちゃんサンが玄関前に立つ。 そしたら今度はちゃんと聞いてあげよう。