来るかどーかわからない果穂を待つ事、数日。

ようやく果穂が姿を現して心底ホッとした。

果穂は果穂で俺が怒ってると思ってたようだったが、その理由はやっぱ豊が言った通りだった。

何でそーゆー風に考えるかな?
俺を信用してねーの?

そう思うと腹が立って果穂を乱暴に扱ったけど、嫌われまいと必死に我慢する果穂をスゲー好きだって思い知っただけだった。






ようやく泣き止んだ果穂を抱きしめて言った。

「俺、別にえっちすんのが目的じゃねーから」

「え?」

「そりゃさ、その…好きなオンナに触れてたら…我慢出来なくなるけど…果穂が泣いたりすんの見たくねーし」

「愁…」

「それだけは覚えといて」

「うん」

俺の腕の中で果穂は小さく頷いた。


「仲直りのキスしよっか?」

果穂は目を丸くして口を尖らせた。

「やっぱり、えっち…」

「したくねーの?」

意地悪く笑う俺に果穂は顔を真っ赤にして呟いた。

「する…」



キスした後、顔を見合わせて俺達は笑った。