そんな日々を過ごしていた時私はここの窓からあるモノを発見した。

ほかの桜の木に比べて背が低く花も付いていない桜の木。

そんなさびしい木を見て私はなぜか悲しくなった。

木と自分を重ねていたのかもしれない。

そんな事を周りに行ったら馬鹿にされるかもしれないが、そう思ったんだ。

それ以来その木が好きになってよく一人でここに来ていた。

花が咲かないかなぁと何カ月も待った。

しかし桜は花を咲かせることは無かった。

一年待っても二年待っても花は咲かなかった。






最初から咲くわけがなかったのだ。




その木はもう死んでしまっていたから。



枯れ始めたその木は桜とは呼ばれなくなってしまっていた。



桜は枯れてしまったらもう桜ではなくなってしまうのだ。



ほかの人と同じではない私は人とは呼ばれないのか・・・



だとしたら私は何なんだろう。