冷たい夜は桜の色


今日も一日の仕事が終わり一息ついていた。

後は見回りをしたら、仮眠をとろう。

そう思いながら婦長が入れてくれたコーヒーを口に流し込む

苦い味といいにおいが体中に広がっていく。

私はコーヒーをしばらく楽しむと今日の見回りに向かった。

夜の病院は静かで昼間とはまるで違う場所みたいだ。

私は懐中電灯の明かりだけを頼りに廊下を歩いていく。

歩いていると少しだ明かりがもれている部屋があることに気がついた。

私はその部屋の前まで行くと部屋の番号を確認すると

あいつこんな遅くまでなにおやってるんだまったく、消灯時間は過ぎているのに

私はそいつに注意をするためにその部屋の中に入った。

《まったく、なにをこんな夜遅くにやっているんだ。消灯時間はとっくに過ぎてるぞ?
美加》

『三船さん・・・』