『はぁ・・・。』

小さく吐き出したため息は白い形を作りながら病院の冷たい壁に吸い込まれていった。

病院のすべての人が寝静まった夜の病院の一角にある小さな場所。

ベンチしかないそこで美加は一人座っていた。