冷たい夜は桜の色


俺は美加が服を着替え終えるのを部屋の外でじっと待っていた。

そっきはびっくりした。てか俺バカだなぁもっと早く気付けよ、美加だってりっぱな女なんだ。

見られたら恥ずかしいに決まってるのに。

それなのに俺・・。あぁもう~なんで誰か教えてくれないんだよ。

自分の頭を力いっぱいかき回した。

俺が自分と戦っている時。

『隆なにしてんの?着替え終わったよ』

クスクスと笑う声が聞こえ俺は我に返って振り返った。

『に、似合ってるかな・・』

そう自信なさげに問いかける美加がいた。

「すげーかわいい・・・」

気がつくと勝手に口から言葉がもれた

『ほんと!?よかった~隆に変って言われたらどうしようかと思った。』

隆ありがと、そう言って抱きついてくる美加、

どんどん体温があがっているのがわかる。

美加はそれを知ってか知らずか俺の胸に顔をうずめてくる。

俺は自分の心臓の音が美加に聞かれるんじゃないかと思った、

俺は恥ずかしくて美加を引き剥がした。

『ごめん、うれしくってつい』

そう言って首をかしげながら笑いかけてくれる。

それを見た俺の心臓がまたトクンと反応した。