冷たい夜は桜の色


私はそれらを何度も体にあて、鏡の前でくるっとまわってみる。

「よかった美加がよろこんでくれて」

そういってまた嬉しそうな顔をした。

「はやくその服着てみなよ」

『えっ!!着ていいの??』

「あったりまえじゃん、そのために持ってきてもらったんだから。」

私は服という服をもっていない。

いままで病院から出ることもほとんど無かったから、こういう服を買った記憶がない。

はやくはやくと隆がせかしてくる

『うん』

「どうしたの?その服じゃいや?」

『そうゆうことじゃなくて・・・だから・・・』

もうなんで気がつかないのよ。

「じゃぁ早く着替えてよ、俺はやくその服着た美加を見たいんだけど」

『だからぁ・・』

「わかんないよ、はっきり言ってよ」

ほんとにわかってないの?普通わかるでしょ

なかなか気がつかない隆についに私は切れた。

『あぁーもう!着替えるから早く部屋からでて!!隆の前じゃ着替えられないでしょ!!気づいてよばか!!』

私は顔を赤らめながら叫んだすると隆は口に手を当てて考えた後顔を真っ赤にした。

「ごめん!俺部屋の外でまってる!」

そう言って部屋の外へと出て行った。