《それでバカどうする?》

三船さんとの激闘にわたる激闘に敗れた俺は冷たい病院の廊下に正座させられていた。

《まぁ私はこのまま座らせておいてもいいかなと思っているんだが・・・》

そう言って俺の目線に合わせてしゃがんできた

《なぁなんでこんなことをしようと思ったんだ。できればわけを教えてくれないか?》

な、隆。そう言って三船さんが笑った。

俺は美加と話したことを三船さんに話どうしたいかを伝えた。

《それで私を倒そうとしたわけか》

ふぅーと息を細長く吐き出す三船さん、そのあとにっこりと笑った。美加に似た笑顔だった。

《そうか、お前も男だね~気にった!私がなんとか協力してやるよ》

「ほ、ほんと?ありがとうございます!三船さん!いや師匠!」

こうして俺らは師弟になった。

《ただし!これからは私の言うことをちゃんと聞くこと無理しないこと!!いいね?》

「はい!師匠わかりました」

俺はびしっと敬礼しながら言った。

「では俺はこれで」

そう言って背を向けたとき三船さんに呼び止められた

《隆!!》

「ふぇ?何ですか?」

三船さんはつかつかと俺の目の前まで来ると俺の目を見つめだした

「ちょっとなんですか?だめですよ・・俺と三船さんには超えられない年齢の壁が・・」

《あんたなに勘違いしてんの?ちょっと一言いいたいことがあるだけよ》

「なんだ。それで言いたいことってのは?」

《美加を頼むぞ、それと一生懸命生きろ。後悔しないように。そしてあいつを幸せにしてやれ。わかってるな?ずっと、ずっとだ。》

「・・・わかってますよ。あったりまえじゃないですか。何言ってんですか、俺が美加を幸せにしますよこれからもずっと・・・」

三船さんはなぜか泣きそうな顔になりうつむいたままなにも言わなかった

「じゃぁ俺は寝ます。おやすみ三船さん」

《あぁおやすみ隆》

そうして俺はナースステーションを後にした。