「俺、1000円」
「じゃあ、俺2000円」
意味がわからないまま二人は華夜のところに戻ってきた。
「華夜、お前何でこの学校にしたんだ?」
と芦夜が聞いた。
一瞬キョトンとした華夜は
「あははははっ。そりゃ、制服が長ランだからに決まってんじゃねーか」
「……………………」
二人とも沈黙。
「ちくしょうっ!!」
芦夜はダンッと床を踏み鳴らした。
そして財布を取りだし1000円札を一枚鷹夜に渡した。
「どうも〜。やっぱ、俺のかんは正しかったろ?」
鷹夜は指で1000円札を受け取った。
その様子をみていた華夜は
「どーゆーことだよ。兄貴」
「お前、パンフレットちゃんと見たか?」

