と、柱に刺さったU字ピンを指しながら芦夜。 頬にできたかすり傷を撫でながら鷹夜がいった。 芦夜に至っては華夜の襟首をつかんでいる。 「アシ兄。はなせ」 「ハアッ?」 「ヘーンターイさん?」 語尾に☆でも付きそうな勢いでそういうと 「う゛…」 と言葉につまり、手を離した。