『でもさ、なんか担任さぁ、やたら国公立大勧めない?』




『確かにー。絶対、学校の評判上げる為だよね。』




やっぱり…そうだよね。でも…出来るなら…。





『先生。私…A大やってみようと思います。』









なんで、断らなかったのだろう。




今思うと、きっと、自分に可能性があるって誰かに認められた気がしたからかな。




そんな可能性なんて持ち合わせていないのに。




高校3年の10月…




未来に希望を持ってしまった私を迎えたのは、絶望の未来だった。