絶対純愛主義

「あー、あー、俺が悪かったよ」

今の私に何を言っても無駄だと思ったのか、悪くもないのに貴斗は謝った。

「さっさと風呂でも入って寝れば?」

私んちの門扉の前に着くと軽く背中を押された。

「…ママにこんな顔見られたくない…」

「おまえ、ホントにワガママだな」

ママに会わず部屋に戻る事だって出来る。

だけど…何だかもう少し貴斗といたかった。

「じゃあ俺んち来いよ。どーせ誰もいないんだし」

ため息と共に吐き出された貴斗の言葉に私は小さく頷いた。






顔を洗ってリビングに入ると貴斗がテレビを見てた。

妙に恥ずかしくて目から下をタオルで隠して少し離れて座る。