家に帰った理乃は今日の出来事を思い出すだけでドキドキしちゃった。

そんなに大きな身体でないあっくんだけど、ぶつかった胸はガッシリして固かったなぁ…。



それはそれとして…。

あんな至近距離で見つめ合ったのに、あっくんてば無反応。

思いっきり期待しちゃった理乃は恥ずかしいじゃない。

お付き合いを始めてそろそろ3ヶ月。

理乃としてはもう少し進展してもいいよねって思ったりもする。

もちろん今まで通りあっくんと一緒に過ごせる事が第一なんだけど、理乃があっくんの特別なんだってイベント(?)があってもいい頃かなぁって。

照れ屋なあっくんが自分から行動を起こすとは……やっぱ考えられないよね?

ならばっ!
理乃から頑張るしかないっ!

理乃のファーストキスは絶対、絶対あっくんと!

拳をギュッと握りしめ、理乃は野望達成のためにあれこれ考え始めた。