こうして手を繋いでると、あっくんと理乃もカップルに見える。

好きな人とこうしてるのって幸せだ。

「ねぇねぇ、あっくんと理乃が映ってるよ」

ショーウインドウを指差してあっくんを見ると、理乃のウキウキした顔とは反対にあっくんの表情は曇って、少し怒ってるように見えた。

「あっくん…?」

理乃、何か変な事言ったかな…?

「春日…。俺達って似合ってないよな…」

「えっ?」

あっくんの言ってる意味がわからない。

「なー、喉乾いたな。何か飲もうよ」

さっきの曇った表情が見間違いかと思うぐらいあっくんは明るく言った。

「うっ、うん…」

あっくん、何だか変じゃない…?