「問題はそこではありません。優秀な社員同士が禁止されている社内不倫をしている上に、清水さんの奥様が探偵調査を依頼するとの情報もあります。発覚する前に二人の仲を解消しておく必要があります。」
「本当にそこまでやるのかよ…」
呆れるレッドに
「清水部長は業績実績のある方ですし、レッドの直属の上司ですね?早急に手を打たれないと業務に支障が出ます。」
冷静な桜井。
とは言っても確実な証拠現場を掴まなくては話しにならない。
「不倫なんて…もっての他です!必ず現場を掴んでみせます!」
ピンクは人一倍燃えている。
「君の活躍は必ず社長も見ているよ。頑張ってくれたまえ。」
「はい!頑張ります!」

喜ぶピンクを見ながら博士とグリーンが改良点の話し合いをしている。
「博士、ピンクのサイコキネシスは味方にもダメージが出ました。」
「分かった。早急に遮断装置をインプットしておこう。あそこまで威力があるとは想定外だったな。」
ピンクは申し訳なさそうに
「すみませんでした…力の発揮の仕方がよくわからなくて、あんな風になってしまいました…」
「いや、良いんだよ!今はまだ試験的な活動だからね。しかしピンクの戦力は最強かもしれんな。」
談笑している皆に、レッドは一人納得していなかった。
「どうも裏がありそうだな…ボスも上手くはぐらかした気でいるみたいたが…」
それよりも早く変身を解除して、家で落ち着きたいと切実に願うレッドであった―――