「何?」 ―――そんなに冷たかった? 水道で止まった雄輔に届かない気持ちをぶつけた。 「あのさ、えっと、あたしね雄輔の事……」 「わりぃ、俺、彼女いるから」 …―――まだ言い終わってないよ? ――何で? ―――ねぇどうしてよ、なんで最後まで言わせてくれないの? ――今の雄輔はあたしの好きな雄輔なんかじゃないよ ――……あなた、誰?