「ゔ―――――」 「何でうなってんの?」 だからぁ、勝手に入ってこないでよ~。 「お姉ちゃんのせい」 嘘だけど事実――。 ――事実だけど嘘。 お姉ちゃんはミニテーブルにレモンティーのパックを置いた。 「まぁた雄輔くん? 好きなんでしょッ!」 それが分かんないんでしょ……。 「好きかどうか分かんない」 あたしは置いてあるレモンティーのパックに手を伸ばした。