戻らなきゃ! 先生に怒られるのは絶対避けたい。 あたしは急いで教室までの階段をかけ上る、あの教室にいたのはキミだとも知らずに―――。 「はぁ、きっつーぅ…」 「忘れてんじゃねーか…」 あたしの目の前に立ちはだかったのは大好きなキミ。 高鳴る胸の鼓動を押さえきれない。 「ごめん、先生は?」 呆れて帰られたのかもしれない…これじゃぁ明日もお説教? …最悪じゃん。