キミの隣へ





自分の部屋に入ったらなんだかものすごく狭く感じる。



なんで?



何も変わりないはずなのに……。



キョロキョロと辺りを見回すけど物が増えている様子もないしゴミが散らかってるわけでもない。



―――空。



空が見えないんだ。



だから狭く感じたんだね。



想い続けるって決めたんだ、現実からも逃げない。



黄色いカーテンに手を伸ばし、まるでマンガのように両手で勢いよくあけた。



青い空が一面に広がる。