『千祥?お前勘違いしてんだろ?俺は浮気なんかしてない』
『じゃああの時一緒にいた女の人は誰!?』
『あの時?』
お姉ちゃんがだんだん苛立ち、証拠を並べ始めた。
『あたしが電話かけたときに一緒にいた人!あたしその場にいたの、“彼女にバレるとマズイ”、“自然に”、それにその人といたこと隠したよね?あたしの知らない男の人の名前ばっかり…!あたしがそんな甘い奴だとでも思った!?あたしはね嘘をつく奴が大ッ嫌いなの!』
こわっ。
近所に聞こえちゃうし!
『千祥ごめんな?俺、お前を喜ばせたかった。千祥の笑った顔が見たいんだ…。悲しい顔なんかさせない、これからは千祥が嬉しかったら俺も喜ぶし悲しかったら一緒に悲しみたい。同情とかじゃない、そばで千祥のパートナーとして同じ道を歩みたいんだ…』

