この時、天秤は決して傾いてはいけない方向へ傾いたんだ――。 本当の気持ちを押し潰した、愛しい人への気持ちを心の奥底へ絶対に開かないと決めた引き出しにしまおう。 もう、これ以上雄輔を好きにならないように――…。