「おいッ、待てよ優歌ッ!!」 ―――――優歌? 雄輔が『優歌』って呼んだ? 戻りたいけどもう戻れない。 目の前にあるのが図書室だからだ。 「優歌ちゃん、ここ座って」 図書室に入ったとたん龍哉先輩が自分のすわってる真正面をトントンと叩く。 「で、優歌ちゃんの話って何?」 「昨日の電話の事なんですけどぉ……?」