雄輔の隣は友美なんだよ。 「じゃあ、明日の…」 「雄輔君!帰ろッ」 「……田瀬…」 友美が雄輔の方に手を置く。 ―――見ていられないな。 誰もいない廊下をパタパタと走り出した。 「ばいばい、優歌ちゃん」 泣きそうになる最後の力を振り絞って、 「ばいばい友美」 と、あたしは言った。