「おはようございます、龍哉先輩!…あの、昨日の電話なんですけど最後聞き取れなくて…、あたしの…何ですか?」 「あぁ、おはよ。ごめん今時間ないから放課後でいい?」 それだけ言うとあたしの返事も待たずにグラウンドへと姿を消した龍哉先輩。 「優歌ちゃんおはよー」 「あ、友美おはよ。バレー部朝練ないの?」 朝練があるにしては登校時間が遅すぎる。 「うん、今日はないんだ」