「ごめん、千祥から」 「出てあげなよ」 「ごめんな」 ――――― 『もしもし千祥~!?』 さっき女の人と話してた時の声とちがう。 お姉ちゃんも気づいたみたいで眉間にシワを寄せた。 「今何してる~?なんか時間まで待てなくて……会いたいんだけどぉ?」