五階…姫の部屋は今までとは違い、ベッドに机、月が見える窓。 殺風景であった。 「なんや、寂しい部屋やなぁ」 丸子の率直な感想に気を止めず、清春は構わず探し始める。 ここにあるはずだ。 なかったときのことなど考えず、必ずあるとしか思わなかった。